怨ーline
怨ーlineの暴走・由衣side
 私は相変わらず優等生を演じていた。
何時もの通りにすることが一番だと考えたからだった。


あの転校生を絶対に手に入れたいんだ。
そうでなきぁ、彼女を学校から追い出した意味がないのだ。


皆も同じ思いだったようだ。
何時の間にか俄がり勉が増えた気がする。


(なんだコイツら。今更必死こいてやっても私に追い付けるはずないじゃない)

私は完全に皆をバカにしていた。


怨ーlineは始めたのは私だと気付いている人などいないと思っていたからだ。




 それでも気持ちはぐらつき始めていた。


――誰だが知らないけど、怨ーlineなんて良く考えついたね――

さも、自分は関係ないと言わんばかりのメールを送る。


――そう言えば結構オシャレかも?――


――名付け親に感謝――

私は調子に乗っていた。


――感謝? もしかしたら彼女が目障りだった?――

突っ込んだのは友里亜だった。


――ちゃう――

私は慌てて友里亜に返した。


私はその時、皆が止めていた怨ーlineを再び始めていたことに気付いていなかったのだった。



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