怨ーline
白魔術・由衣side
 日本で唯一魔女だと認められた占い師がいる。
その人の関わっている本を見つけて、中に書いてあった羊皮紙と鳩の血のインクを購入した。
そして身を浄めてから一心不乱に祈った。


MAXなら、やり戻したい時間に行けるからだ。
それは白魔術を検索して解ったことだ。


自分がクレージーなことをしていると解る。
私はそれほど彼を愛していたんだ。


因果応報。
今更に理不尽だったと気付く。
でも私はこのまま指をくわえて友里亜と彼を見ている訳にはいかないのだ。




 目の前には、あの少女がいた。


(この子が彼の妹か?)

私はその子の後ろに付いて、無事に学校へ着くまで見守るつもりでいた。


橋に近付いた時、突然風が吹いた。
そして私は職員室に連れて行かれたのだ。


一生懸命に説明しても解ってもらえない。
その内に親が呼び出された。


MAXなら時間を巻き戻すことが出来る。でも運命は変えられない。
白魔術にそう書かれていたことを忘れていたのだった。




完。




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