眼鏡男子の脳内デフラグ【番外編】
「そこじゃなくて」
………ペラ……
「知ってるくせに、意地悪!」
「全然分かりません」
…………ペラ…
「口だもん!」
チュッと唇に一瞬だけ、触れるだけのキスした
……………ペラ…
「もう!そうじゃなくてっ」
パタと本を閉じた
「嘘ですよ」
あなたの後頭部に左手を添えて
あなたの頬に右手を添えて
―――――…………
「満足しました?」
「―――っ!!やっぱり知ってたんじゃん!!」
あれま。機嫌を損ねてしまいました
でも僕は知ってますよ?ちゃんとファイルに入ってます
「僕が満足してないんです」
そしてまた、重ねれば
ほらね
あなたは僕のシャツを掴む
絶対に言わないけれど、
今日は閉館日なんです
誰かが来るわけがないんですよ
すみません。こんな男なんです