眼鏡男子の脳内デフラグ【番外編】
カスタマイズ
***
「ん~どうしようかなあ」
「何の話です?」
「スマホをカスタマイズしてるんだけどね」
ふーん
「僕もカスタマイズしたいですね」
「どんな風にするの」
「例えば」
彼女の髪を手で束ねて頭の上の方に持っていった
「似合います」
すると「そう?」と言ってからゴムでしばった
「あの、さくらんぼのやつを唇に付けてみてください」
「いいよ」
「次は?」
「僕の首に手を回してください」
「んん?」と、言いながら手が回ってきた
まったく
素直すぎです
「次が最後のカスタマイズですからね」
「うん?」
―チュッ
「…気持ちが良かったら、声をだして」
「ええっ」
―チュッ
――………
「…なんで、出さないんですか」
「~~―恥ずかしくて、無理」
……カスタマイズ、失敗しました