君物語~恋は嵐のようにすぎる~
再開
いつもと何だァ変わりもねェ街。
いつもと変わんねェ土方。
そんなときに、アイツと再び会えるなんざァ思いもしなかった。
俺は、真選組一番隊隊長沖田総悟。
今は
俺の上司、土方コノヤローとかぶき町のパトロール中でィ。
「あ。土方さん、あそこで揉め事のようですぜィ。」
「そのようだな。行くぞ、総悟。」
内心めんどくせェと思いつつ向かう。
「だァかァらァ!!人の話聞いてんの!?あんたからだって言ってんだろっ」
「んだとコルァァァァ!テメェからどろうがっ」
どうやら、男女での揉め事ようでさァ。
「おい、総悟。テメェ行ってこい。」
「嫌でィ。あんなめんどくさそうな揉め事にゃ土方さんがお似合いでさァ。つーことで、土方行け。」
「なんで、テメェに指図されなきゃいけねぇんだよ!さっさっと、行ってこい!」
そう言って土方は、俺を野次馬の中に押し出しやがった。
「はいはいーどいてどいてーお巡りさんだよー」
棒読みで、野次馬どもをのかしていく。
そして、かき分けて中心部にくると、
やつが、いた。
忘れもしねェ。
キレイな栗色の髪。
まとまってる髪型。
整ってる顔立ち。
強がりなところ。