「異世界ファンタジーで15+1のお題」四
「そこに番人が何人いるとか、もう少し情報がわかれば良いのにね。」
「そうだな……
……そうだ、キルシュ!
食事は部下が二人で取りに来るって言ったよな?
それはどんな料理なんだ?」
「料理っていうより、パンや果物やスープを鍋ごとと…そうだ!
まともな料理がいつも別に何人か分かあったよ!
それに毎晩ワインがあった。
あれは国王や側近のためだと思ってたけど、もしかしたら…」
セスは返事の代わりに大きく頷いた。
「多分、それは番人のための食事だと思う。
キルシュ…そこに、そうだな…眠り薬のようなものを入れられないか?」
「眠り薬か…
……そうだ!ジェシーさんがあれ以来よく眠れないらしくって、最近は眠り薬を飲んでるって言ってた。
僕、ジェシーさんの部屋から眠り薬を探してみるよ。
それは大丈夫だと思うんだけど、問題は料理に近付けるかどうかだね。」
「キルシュ、それで、まともな料理は何人分くらいあったんだ?」
ライアンが図面を描きながら尋ねた。
「だから、はっきりとはわからないんだけど…確か…三~四人分だったと思うよ。
うん、そのくらいだ。間違いないよ。」
キルシュは目を閉じ、記憶の糸をたぐりながらそう答える。
「じゃあ、番人はせいぜい二人ずつだな。
国王と兵士達が同じ場所にいたとしたら四人か…ちょっときついな。」
「きつくてもなんでもやらなきゃな。
さ、出来た。
だいたい、こんな感じになってるんだ。」
「なんだ、これは…!」
ライアンの説明によると、第二の地下牢には鉄の扉が二ヶ所あり、その奥に牢が四つとさらに一番奥に拷問部屋があり、その先は水路に繋がっているという。
「拷問で死んだ奴を水路に流していると聞いたことがある…」
「なんて酷い…!」
「しかし、二重の扉っていうのはどうする?
力づくで開けると音がするだろ?」
セスの言葉に、ライアンとキルシュは顔を見合せて笑った。
「……なんだよ。
俺、なにかおかしいこと言ったか?」
「セス…あんた、聞いてないのか?
ライアンは鍵師なんだぜ。
しかも、特別腕の良い、な…」
「鍵師……?」
それを聞いて、セスはようやく自分が牢の外へ簡単に出られた理由を理解した。
「そうだな……
……そうだ、キルシュ!
食事は部下が二人で取りに来るって言ったよな?
それはどんな料理なんだ?」
「料理っていうより、パンや果物やスープを鍋ごとと…そうだ!
まともな料理がいつも別に何人か分かあったよ!
それに毎晩ワインがあった。
あれは国王や側近のためだと思ってたけど、もしかしたら…」
セスは返事の代わりに大きく頷いた。
「多分、それは番人のための食事だと思う。
キルシュ…そこに、そうだな…眠り薬のようなものを入れられないか?」
「眠り薬か…
……そうだ!ジェシーさんがあれ以来よく眠れないらしくって、最近は眠り薬を飲んでるって言ってた。
僕、ジェシーさんの部屋から眠り薬を探してみるよ。
それは大丈夫だと思うんだけど、問題は料理に近付けるかどうかだね。」
「キルシュ、それで、まともな料理は何人分くらいあったんだ?」
ライアンが図面を描きながら尋ねた。
「だから、はっきりとはわからないんだけど…確か…三~四人分だったと思うよ。
うん、そのくらいだ。間違いないよ。」
キルシュは目を閉じ、記憶の糸をたぐりながらそう答える。
「じゃあ、番人はせいぜい二人ずつだな。
国王と兵士達が同じ場所にいたとしたら四人か…ちょっときついな。」
「きつくてもなんでもやらなきゃな。
さ、出来た。
だいたい、こんな感じになってるんだ。」
「なんだ、これは…!」
ライアンの説明によると、第二の地下牢には鉄の扉が二ヶ所あり、その奥に牢が四つとさらに一番奥に拷問部屋があり、その先は水路に繋がっているという。
「拷問で死んだ奴を水路に流していると聞いたことがある…」
「なんて酷い…!」
「しかし、二重の扉っていうのはどうする?
力づくで開けると音がするだろ?」
セスの言葉に、ライアンとキルシュは顔を見合せて笑った。
「……なんだよ。
俺、なにかおかしいこと言ったか?」
「セス…あんた、聞いてないのか?
ライアンは鍵師なんだぜ。
しかも、特別腕の良い、な…」
「鍵師……?」
それを聞いて、セスはようやく自分が牢の外へ簡単に出られた理由を理解した。