恋愛中!!!
「おみくじ~!」


やばかった…
こういうのちょくちょくあるんだよな…
はぁ~、俺って切ない~



佐野がおみくじと言って走った場所には人がいなかった


「あれ?いない…」

小さな神社にはよくみるおみくじコーナーみたいなのはなく小さな窓のついてる部屋が多分おみくじをさせてくれる所だ


「朝早いし、まだやってないんじゃねぇーの?」


「え?そっか~」


佐野はしょんぼりした顔をしてる
女はおみくじとか占いとか大好きだもんな



「珍しいね、こんな朝早くから」


突然声をかけてきたのはホウキを持ったおじいさん
格好からすると、多分ここの人だ



「人でごったがえすかと思って早めに来たんですけど、早すぎましたかね?」
苦笑いを交えながら言うとその人は大きな口をあけて笑った



「ハッハッハ!何時に来てもいつもこんな感じだよ」

「…え?」

「わざわざ来てくれてありがとう
こんな若い人が来てくれるとは...
あ?その女の子はおみくじかな?」


「はい!おみくじです!」


おじさんはニコっと微笑むと部屋に入り窓を開けた


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