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「そんな事ないよ！
てか、本当に好きになったら
そんなの関係ないと思うよ」


本当に誰かを好きになったことのない俺が何言ってんだよ
説得力ねぇーよ…

それでも、いっつも笑ってる佐野が切ない顔してたら
考えるより先に言葉が走った


「ごめん…俺の言葉にはせっと」

「うん！そうだね！そうなのかも！
やっぱり経験者は違うね～」


佐野はあまり俺の言葉に深く探りはいれなかったんだろう…
納得して、またあの笑顔に戻ってた

よかった
って、なんか安心してる自分がバカらしい

だって、佐野は俺のこと好きになんないのに…
必死に良い人やったって、佐野の気持ちは俺に向かないのに

俺ってマジでバカ


「本当に好きになったらかぁ～
そういう人見つけたいね！」



本当に好きになったら


そんなの関係ない



「佐野！」