恋愛中!!!
「恋の課外授業だったんだよ、アレは
そう思うのは辛い?」
恋の課外授業
そう名前をつけてしまえば
私はまるで幻に手を伸ばしていたみたいに思えて…
「相手は真剣じゃなかったけど
でも私は真剣だった…
あれは幻だったのかな?」
辛いわけじゃない…
ただ、何か胸に残る
「幻じゃねーよ
課外授業だって真剣にやればカタチはのこる」
カタチ…でも、それは目に見えない
まるで幻だよ
「佐野、俺は知ってるよ
お前がどんなにアイツを好きだったか
すっごい真剣だった
誰かが幻だとか言ったら俺呼べよ!
俺がそいつに言ってやるよ!
俺はこの目で見たって!
視力2.0の目で見たんだ!ってな」
陣内くんは笑った
でもこの言葉は冗談じゃなく
きっと真剣に言ってくれてるんだ
「うん、ありがとう」