先輩とアタシ
なんとか乗り切って、あと少しで学校に着く。
『ラスト!ファイト!!』
めいっぱい叫んだ。
アタシも辛いけどみんな、もっともっと辛い。
がんばれ!!
『お疲れ様です!!』
やっと着いた。
疲れたけど、口には出さない。
みんな出さないから。
アタシこの部活のマネージャーやれてホントに良かった。
たくさん学ぶことがある。
こんなダメダメなアタシを必要としてくれる。
もっとみんなのために頑張りたい。
「お疲れ!付いてこれたじゃん!」
尋佳が、自転車から降りたアタシに声を掛けてくれた。
『うん!みんなのおかげ!!』
「えらいえらい♪」
自転車どうしよ‥?
とりあえず、みんなに水分補給してもらわなきゃ。
玄関の横に邪魔にならないように、尋佳と一緒に止めた。
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