先輩とアタシ



「嫌なら良いけどさ。」


こんどは、ふてくされてような表情の先輩。



今日の先輩なんか可愛い!///



アタシの心臓は、いつも以上に反応をする。



『帰りたい!‥です///』



「じゃ、帰ろう!」



靴を履き替えて、外にでる。



一緒に帰るなんて夢みたい‥‥。


嬉しすぎて、泣きそうだよ‥。


美鈴先輩にバレないよね?


大丈夫だよね!



アタシの心配をよそに、

「ぷっ。やたら低いな。このチャリ。小夜チャリだ(笑)!」


アタシサイズになってる自転車を見て、笑う先輩。



『先輩がデカいんですー!』


必死で対抗。



「もっと食え!って前も言ったな。」


『食ってますー!!これから伸びるんだもん。』


前って、遠征の時。


美鈴先輩とのことを、先輩が話してくれた時。



サドルを上げて先輩が、

「ん、後ろ。乗って?」



2ケツってこと‥‥?///


ひゃー‥‥恥ずかしい//


言われた通りに乗った。


『重いですよ‥‥?』


「どこが。」



そう言って走り出した。


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