先輩とアタシ
「もう落ち着いたか?」
腕の中のアタシを、覗き込んだ。
『‥大丈夫です‥‥///』
先輩顔近いっ///
息がかかりそうなくらい、先輩の顔がアタシに近づいた。
「良かった。‥‥‥オレだって心配したんだぞ!」
抱きしめていた手を離して、アタシ解放した先輩は、下を向いてそう言った。
『えっ‥‥///す、すみません‥‥。』
心配してくれたの?
嬉しくて、また涙が出そう。
でもなんで、あそこに来てくれたの?
エスパー?
「お前が、アイツと玄関から出てくとこ見てさ‥。なんか嫌な予感して、付けちゃったんだよな。」
そうだったの?!
全然気づかなかった‥‥‥。
「付けるとか、オレキモイな‥‥‥。でも、ほら!予感的中だろ?」
空き地に2人並んで座った。
『それで助けてくれたんですか‥‥?』
先輩が居なかったらアタシ‥‥‥。
「助けたね。でも助けたってか‥‥‥。」
俯いた先輩。
あれ‥‥‥?
先輩の顔赤い‥‥‥?
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