先輩とアタシ
『‥‥う、うそ?』
信じられない。
先輩がアタシを好きな訳がない。
アタシは、可愛くないし、スタイルだって良くないし、頭が良いわけでもないし‥‥‥
それに先輩には、美鈴先輩が‥‥。
アタシを好きだなんて有り得ない。
「うそなわけ無いだろ!人が真剣に告白したってのに‥‥///」
『だってだって、先輩には美鈴先輩が‥‥。』
身を乗り出して先輩に質問する。
「あのな、オレこの前別れた。美鈴とはもう限界だし、他に好きなヤツが出来たから。」
別れたの‥‥?
知らなかった。
だから最近、美鈴先輩来ないんだ。
なるほど。と、納得するアタシのほっぺを先輩が摘んだ。
『いれれれれ‥‥///』
痛ててててと言いたいけど、上手く喋れない。
「あのー‥納得してるとこ悪いんだけどね?」
『はひ?』
摘まれたままのほっぺ。
そこからどんどん熱を帯びていく。
「返事を‥‥聞きだいんだけど?」
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