先輩とアタシ
アタシは、荷物を落としてしまった。
先輩たちが気づく。
やばっ‥‥‥。
「なによ。人の告白盗み聞きですか〜?」
怒り口調で、その人がアタシを睨んだ。
再び涙溢れて、
大輔先輩は、アタシの彼氏なの!!
って言いたいけどいえなくて、
大輔先輩の顔なんて見たくなくて、
何より、何もできない自分が虚しくて。
『っ‥‥す、すみません。』
俯いたまま、それだけ言って、走って帰った。
大輔先輩が、
「ちょ!待てって!」
って言ってたけど、アタシは、そのまま走りつづけた。
なによ!!!
大輔先輩なんて知らない!!!
アタシばっかりドキドキしたりして、バカみたい‥‥‥。
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