先輩とアタシ


『あっ‥先輩‥‥‥。』


大輔先輩が、アタシの腕をしっかり掴んでいた。


なんで追いかけてくるの‥。



「ドジなんだから、気をつけろよ。」



はっ?



そんなこと?


わざわざ、そんなかことを言いに来たの?



さっきの告白のことは?


先輩は、何がしたいの?



「ほら、帰るぞ?」



俯くアタシの手を引いて行こうとする先輩。



『やだっ!』



先輩の手を振り払った。



『先輩は、アタシよりあの人が好きなの?』



「は?」



なに言ってんの?

って顔をする先輩。



アタシの怒りは、止まらない。




『なんであの人と2人っきりになったの?』



やだ‥‥。


アタシ子どもみたい‥。


でもこの気持ちは、収まらない。



「ぷっ‥‥‥」



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