先輩とアタシ
次の日の朝、麦茶や清涼飲料水を作っていると、
「はよ!」
大輔先輩が来た。
まだ部員が来る時間より全然早いのに。
『おはよ‥うございます。』
一応部活中ってことで、敬語を使う。
「昨日ごめんな?」
麦茶を作るアタシの隣に立って先輩が言った。
『大丈夫です。‥‥ちょっと寂しかったけど‥。』
「なんだ今日は、素直じゃん?」
先輩が笑いながら言った。
だって本当に寂しかったんだもん。
それに家に帰ってからも、なんで一緒に帰れなかったのか、ってことばっかり考えてたし。
アタシって束縛してる?
って思っちゃうくらい、大輔先輩のことを知りたいんだよ?
こんなアタシは、まだまだお子ちゃま?
「あのさ‥‥今日も1人で帰ってくんないかな‥?」
申し訳なさそうに、先輩がアタシに問いかけた。
今日も‥?
『良いですけど‥‥なんでですか?』
最近ずっとタメ語で話してたから、なんか変な感じがする。
そんなことは、どうでもよくて、先輩どうしたの?
別に用事があったりするんだったら、言っててくれても良いのに。
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