先輩とアタシ



一瞬あみって人の表情が曇った気がした。



「彼女?!へー♪」



たぶん、いや絶対この人は大輔先輩のことが好きなんだ。



なんでか分からないけど、そんな気がする。



少しだけ先輩の影に隠れるアタシを、前に出して


「小夜、この人は、白川あみ!オレの幼なじみなんだ。」



と、あみさんを紹介した。



幼なじみなんだ‥‥。



「小夜ちゃんかぁ!よろしくね?」


『‥‥よろしく‥お願いします‥。』



笑って話しかけてくれるあみさん。



やっぱり美人さん。



「こんな可愛い子手に入れちゃって!大切にしてあげなよ?」



と言って先輩の背中を叩いた。


イテテテ


と笑う先輩。



やだ‥


先輩に触らないで。



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