先輩とアタシ



「オレも。」



夕焼けに照らされた先輩がやけに愛くるしくて。


ほかの誰にもとられたくない‥‥。



『やだ‥‥。』



「どした?」



『先輩‥アタシだけを‥‥‥見て‥‥///?』



自分で言っても恥ずかしいし、ワガママだなって思うセリフ。



でも口にしないと不安なんだよ?



「うわぁ‥‥///やっべぇだろ‥‥?」



『え‥‥?』



「お前さぁ‥‥どんだけオレをハマらせる気?」


『ふぇ?』



どういうこと‥‥‥?



「お前が一番ですよ?お前しか見えてないから‥‥///」



夕焼けに染まる先輩の顔がまた少し赤くなって‥。



『アタシも先輩だけだよ。』


「当たり前。」




バカップルかなって思っちゃうようなことを言い合って。



お互いの不安を取り去って。



より深くなった2人の気持ち。



たまには嫉妬も必要‥‥‥?



だって嫉妬は、あなたを愛してるって訴える気持ちだもん。



でももう一個だけワガママを‥‥



『でも‥‥あんまりあみさんと仲良くしないで?』



微笑みながら、アタシのほっぺを軽く叩いて



「あみはただの幼なじみ。オレはお前のだろ?」



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