先輩とアタシ
第三章
新学期とライバル?!
「小夜ー?いい加減遅刻するわよー?」
『はーいはい。今行きますー!』
今日から二学期が始まります。
なのに、寝坊をしてしまいました(泣)
急いで着替えて、ご飯も食べずに家を飛び出したアタシ。
猛ダッシュで学校に向かい、遅刻は逃れた。
「おはよっ!お前は朝から忙しいな?」
隣の席の司くんが、話かけてきた。
『寝坊しちゃって大変だったの‥‥ふぅ。疲れた。』
「チビは早く寝ないと、デカくなんねえぞ?」
ハンドボールを投げる真似をしながら司くんが言った。
『チビじゃない〜!!』
なんでアタシは皆にからかわれちゃうんだろう‥?
「はーい!静かに!ホームルーム始めるぞ!」
司くんとの会話を遮ったのは、担任の先生。
「これから始業式があるから、体育館に入るように。
あとなぁ、皆が喜ぶニュースがある。」
何、なに?
と、皆がざわついた。
何だろう?
「今日から二年生の方に、転校生が来ます。女の子だ。まぁ、皆には直接関わりは無いけどな?」
転校生?
二年生か。あんまり関係ないかな?
なんて思ってたアタシ。
体育館で始業式が行われた。
まだ残暑が厳しい中、全校生徒が体育館に入って、とても暑かった。
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