先輩とアタシ
集会が終わって、体育館を出ようとすると、
「ねえ!転校生見てみたくない?」
尋佳がアタシの肩をたたいて言った。
『うん。見てみたいかも!』
実は少し気になってたんだよね。
二年生の方に人だかりが出来ていた。
「ねえ、あそこじゃない?!」
『そうかもね?!』
そっちに行って、人だかりを覗いてみる。
『尋佳見えるー?』
「全然見えない‥!」
人居すぎだよ!
転校生が全然見えない。
諦めて帰ろうとすると、人だかりの中から誰かが出て来た。
「うわぁっ‥‥美人さん‥。」
尋佳が見とれている先には、
『美人‥‥って‥‥え?』
モデルみたいにスタイルが良くて、すっごい美人さん。
と、その美人さんを腕を絡ませた、大輔先輩。
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