先輩とアタシ
あ‥つい怒り口調になってしまった。
『えっ‥怒って無い。』
困っている小夜。
でも、若干冷たい感じにも聞こえる。
「怒ってるじゃん。なんで?」
オレの口からは、小夜を責めてしまうような言葉が出てしまう。
『だから怒ってないってば!』
小夜が叫ぶように言った。
「なんだよ‥。」
オレは自分が一番悪いことぐらい分かっていたのに、なぜかオレは小夜を責めてしまった。
バカかオレは‥‥。
自分の不甲斐なさに腹が立ってしまう。
小夜は、きっと本当に怒っている。
小夜に合わせる顔がなくて、一歩前を歩いた。
小夜の家まで会話なし。
家の前でお別れ。
このままでは、やばい気がするけど、声を出す勇気が出ない。
小夜は何も言わずに家に入って行った。
おい‥‥‥‥
これはやばいんじゃないか‥?
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