先輩とアタシ


《アタシなんか良いから、せっかくの修学旅行だもん。楽しんでね。》


小夜の優しい言葉。


可愛い声がくすぐったい。


余計電話を切りたくなくなった。


「じゃあ、舞妓さんとラブラブしちゃおっかな。」



オレがふざけて言うと



《ふーんだ。先輩のばかぁ。》



可愛い‥‥。


隣に居たら間違い無くキスでもしてたな‥。


「ごめんごめん。じゃあ、明日も学校頑張って。」


《うん。おやすみ。》


電話が切れた。


小夜の声聞けて良かった。


安心する。


落ち着くって言うのかな?


オレは幸せに満たされて部屋に戻った。


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