先輩とアタシ


「お久しぶり!高校生だっけ?可愛くなっちゃって。」


おじちゃんがまだ昼なのに、もうお酒を飲んで酔い始めてる。


普段は3人で暮らしてるこの家も、今日から数日は14人くらいで生活することになりそう。


大人は大人で盛り上がってるし、小学生達は小学生達で盛り上がってる。


おじさんや、おばさんに一通り挨拶し終わってソファーに腰を下ろすと、見覚えの無い顔の男の人が居た。


誰だっけ?


大学生くらい?


身長は結構高い方で、茶色い髪の毛をツンツンにしてる。


小学生達を相手してあげてて、見た目が怖そうだけど優しい人みたい。


それにしても誰だ‥‥?


うーん‥。


頭を抱えて悩んで居ると


「よっ!小夜久しぶり。」


『えっ‥‥と?』


男の人が、アタシの隣に腰を下ろして声を掛けてくれた。


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