先輩とアタシ




『え゛ー!!!アタシが????』



ありえないでしょ?!


こんなアタシが可愛いなんて、ありえない!



「本当だってば〜。ほらっ、今だって小夜のこと、見てたよ。」



その言葉で、練習中の皆の方に目を向ける。





あっ‥‥‥



目合ったかも。



気のせいかもね、遠いし。



錯覚か。



『アタシじゃなくて、尋佳のこと可愛いって言ってたんじゃない?』




「マネの子で、背が小さい子ってあんたのことじゃないの?」



笑いながら、からかうように尋佳が言った。



『小さいからアタシって‥‥‥アタシそんなに小さい??』



「かなり。」



ガーン‥‥‥



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