先輩とアタシ
「やっべぇ‥‥緊張する‥。」
めったに見ない先輩の焦った顔。
『ふふっ。』
思わず笑ったアタシに先輩は、
「笑うなよぉ‥。」
と、やっぱり弱気な返事。
先輩が挨拶をしにリビングに入ると、親戚達が盛り上がっていた。
「おっ!君が大輔くんかぁ!」
もう完全に酔っ払ったお父さんが、先輩を見て嬉しそうに声を上げた。
「ど、どうも、初めまして。おじゃまさせていただいてます。」
先輩緊張しすぎ!
笑っちゃうくらいガチガチの先輩。
親戚達までが、冷やかしてくる。
「ゆっくりしていきなさい!」
お父さんは、そう先輩に言った。
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