先輩とアタシ


手は繋いだままで、離そうとすると、

「手ちっちゃいね‥?可愛い。」

と言ってアタシの手にキスをした。

『ひゃっ‥///やめて下さい!』

ぶんぶん手を振るが離してくれない。

「顔真っ赤!ほんと可愛いなぁ。」

『‥な、なんで‥すか‥?!』


目も見ないでなるべく強気で問い掛ける。

「俺ね、入学式んときから可愛いって思ってたんだよね?」

何となく次の言葉が分かる。
言われたくないから

『あっ、あアタシ、彼氏居ます‥!』

言い切って見上げると、真っ直ぐアタシを見ている。
抱き寄せられるアタシ。

『やっ、!』

力なんて叶うわけない。どんどん恐くなる。アタシどうなるの‥?部活はどこも無いから人も来ない。

「彼氏居るのくらい知ってるよ?」

ニコニコの光という先輩。
可愛い笑顔が恐い。

「振られるのくらい分かるから。最後にHさせてよ?」


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