先輩とアタシ
遠征〜まさかっ?!〜
「『いただきます!』」
目の前には、マネの皆で作ったカレーと、サラダ。
アタシはやっぱりどんくさいみたいで、料理するときも、失敗してばっかりだった。
料理も少しくらい出来るようになろっと。
「うまいっ!!」
口々に皆が言ってくれた。
「なんか嬉しいね?」
隣りに居る尋佳が本当に嬉しそうにしながら、言った。
『だね!!アタシ何にも出来なかったけど‥‥。』
「頑張ってたじゃん。てか、美鈴先輩と唯先輩、料理も出来るってすごいよね?完璧だよね〜。お兄ちゃんにもったいないくらいだなぁ!(笑)」
『そうだったね。‥美鈴先輩と尋佳の兄さんお似合いだよ。』
口ごもりながら吐き捨てるように言う。
大輔先輩って言うのになぜか抵抗を感じて、尋佳の兄さんって言ってしまった。
「そうかなぁ‥?」
うーん。と、尋佳はまだ納得いかない様子。
アタシはカレーを口いっぱいに、ほおばった。
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