先輩とアタシ
ピーッ
今日の練習終了の合図が出た。
「「お疲れ様でした!」」
挨拶をして、体育館を出て、宿泊場であるセミナーハウスに移った。
『尋佳!お疲れ。』
「お疲れさん!!これ、今日の分の洗濯物だって。頑張ろ!!」
目の前にある洗濯物を抱えて、近くのコインランドリーに向かった。
洗濯が一年生の仕事。
麦茶と清涼飲料水の準備を先輩がやる。
『近くって言っても、20分くらいかかるよね?』
前もって、相手チームのマネージャーさんにコインランドリーの場所は、聞いてあるけど、あんまり近くには無いみたい。
「だよね〜?こんな夜遅くに女の子が‥‥‥危ない〜!!!」
尋佳は1人でキャーキャー騒いでる。
そんな声をかき消すように、後ろから誰かが話しかけてきた。
「お前なんて誰が好きで襲うかっての。まあ、小夜は危ないけどね?」
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