先輩とアタシ



‥‥‥‥‥?



『‥‥出る?』



「そう!出るみたいだよ。幽霊。」



『ゆ゛ゆ幽霊?!』



待って!!



アタシそう言うの苦手なんだ。



「なに?小夜そういう系苦手なんか?」



からかうように大輔先輩が言ってきた。



『ぅ゛‥‥大丈夫ですよ?』



「だよな?もう高校生だしな?」



ハハハっと苦笑いする。



尋佳と大輔先輩はほかの話を始めたけど、そんな事に耳を貸す暇は無い。



幽霊って‥‥




何それ?!


聞いてないよ‥‥‥。。。



怖さのせいで、洗濯物を入れたバッグを持つ手に力が入る。




空いている片手が微かに震えている。




どうしよっ‥‥怖い‥。



その時‥‥




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