先輩とアタシ



部屋の電気を一つだけ残してそれ以外を消した尋佳。



布団に入りながら、真剣な顔で話を始めた。



「なんかね?うちの兄さんよく愚痴こぼしてくるのよ。」



『うん?』




「美鈴先輩って、かなり男に緩いんだって。それでよく浮気っていうか、なんか、男と2人きりで出かけたり、ひどい時には、男の家から登校したりするらしいの。それも一人の人じゃなくて、その時々で違う人なんだって。」





え‥‥‥?




『大輔先輩と付き合ってるのに‥‥‥?』




「うん。ひどいよね?美鈴先輩ってモテるじゃん。だから寄ってきた人には、ついて行くみたいよ?」






『なんで?!何それ‥‥。』




大輔先輩は‥‥?


好きだから大輔先輩と付き合ってるんじゃないの‥?



信じられない。



ひどいよ!!




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