シャボンの中の天使


葉菜は、シャボン玉が好きだった。


一緒に遊ぼうと、言うと、いっつもシャボン玉がしたい!と言った。


ふわり。ふわり。


自分よりも高い所を漂うシャボン玉に、


必死になって、手を伸ばす。


その姿は、“天使”そのものだった……。


可愛かった。
愛しかった。


その姿をみて、笑顔になれた。


生んでよかった、って、思えた。


葉菜という宝物を、授けてくれた
神様に、感謝したくなった。


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