シャボンの中の天使


「望、今なんて……?」


「だから!僕、シャボン玉してたら、はなちゃんって子に話しかけられたの!」


「お父さん、それって本当?」


わたしは父を見たが、父は困惑顔で首を傾げていた。


「じいじ、そんな子見てないぞ。望?」


「いたよ!僕に喋りかけてきたもん」


わたしも首を傾げながら、言った。

< 32 / 70 >

この作品をシェア

pagetop