イージーラブじゃ愛せない
●片恋シークレット●
●片恋シークレット●
俺、高倉丈二にとって友達ってのは世界で一番大切な存在で。
笑いたい時も落ち込んでる時も、いつだって一緒に飯を食ってくれる友達ってのは、イージーな恋人なんかよりもずっとずっと大切な存在なんだよね。
そんで、現在その筆頭に来るのがダントツで同期の女友達、柴木胡桃ちゃんなワケで。
クールに見えるけどすげー優しくて、いつだって俺のバカに付き合ってくれる柴木ちゃんは本当にすごくイイヤツだから。
俺は彼女と一生友達でいたいと思っていたんだよね。
何年経っても一緒に飯が食いたい。何年経ってもバカみたいにじゃれあっていたい。じーさんばーさんになっても一緒に遊んでいたい。
俺にとって“一生変わらない関係”ってのは友達しかないと思ってるから。
盛り上がったり冷めたりを繰り返してはシャボン玉みたいにあっけなく消えちゃう恋愛より、一生物の友達の方がずっと貴重だって思ってるから。
だから。
柴木ちゃんに男が出来るのがイヤなのも、あっさり誰かに抱かれちゃって嫉妬で気が狂いそうなのも
全部、友情のせいにしておきたかったのに。