イージーラブじゃ愛せない



「……優吾。これって俺が間違ってんの?俺が悪いの?」


昼休み。休憩時間の重なった友人の風間優吾と一緒に、社食で飯を食いながら俺は半泣きで尋ねる。


めちゃくちゃ情けない俺を、捨て犬でも見るような目で見つめながら優吾は

「て言うか、ジョージが柴木ちゃんを好きだったって事が僕には驚きだよ」

どこか呆れたような口調で言った。


「……好きだって認めたくなかったんだよ。恋にしたくなかった。いつかは終わっちゃう恋より一生続く友達でいたかったの」


ランチセットのコロッケをざくざく箸で突いて八つ当たりしながら嘆くと、優吾はそんな俺の手を止めながら

「じゃあなんで今まで柴木ちゃん以外の女の子といっぱい付き合ったの?」

と少し厳しい口調と共に俺を見据えた。


「…………だって……」


思い出す。俺がイージーラブを繰り返すようになった頃のこと。
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