イージーラブじゃ愛せない
○おまけ●

☆わがままラヴァーズ☆


○おまけ○
☆わがままラヴァーズ☆



私はワガママだ。それも、ものすごく。

自覚しているし、自分でもちょっとどうなんだと自己嫌悪する程なのに。

まさか、それを全部受け入れてくれる男がこの世にいるとは思わなかったな。



「胡桃~。今日も可愛いねっ」


自分の妻に向かってナンパ男のような甘チャラな台詞を吐くこの男が、意外にも懐の広い私の夫。

毎日浴びせられる甘ったるい愛の言葉に「はいはいウザいウザい」と冷たく返しても、めげる事の無い強靭な精神の持ち主。


この夫・ジョージはとにかく私を甘やかす。

プロポーズの時に約束した『全部受けとめる』って言葉に偽りは無く、気紛れでワガママで手の掛かる私のことをしっかり受けとめ許容する。たとえば。

「なんか寒いんだけど」と呟いただけで、それが本当に寒いのか、抱きしめてほしい口実なのかジョージは見抜いて、上着を着せてくれたり抱き寄せて撫でてくれたりする。

「お腹すいた」と訴えれば、それが空腹故なのか、一緒にテーブルを囲んで向き合いたい気分なのかもちゃんと判断してくれる。……我が夫ながらなかなかやるよね。


へそ曲がりで意地っ張り、気紛れでワガママ。そんな面倒くさい女を目尻を下げながら可愛がる夫ジョージは、私にとって唯一無二の男だと思う。こっ恥ずかしいから絶対言わないけど。
 
 
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