イージーラブじゃ愛せない
「んもう、本当に馬鹿だよねジョージは。あんたは誰かの真似とかしなくていいの。私はいつものジョージが好きなんだってば」
そう言ってイジけてるジョージの頭をぎゅっと抱きしめれば、ヤツは目尻をヘニャーっと蕩けさせて
「へへへ。そう?」
なんて、嬉しそうに抱きしめ返してくる。
再開した熱い夜の続き、汗ばみながらひとつになって夢中でするキスの合間に囁かれる
「好き。好きだよ胡桃、すげー好き」
の声。
そのシンプルでストレートな言葉は、どんなイケメンの甘いイケボより、私の心と身体を熱く切なく昂ぶらせる。
ちょっと馬鹿だけど、どーしょもなく私の事が好きで、意外にも懐が深く広くて、そんで少々ヤキモチ妬きな私の夫。
こんな夫が、ワガママな私は愛しくてしょーがない。
あのツーショット画像は消してやろうと思う、惜しいけど。
愛しいジョージのためだ。たまにはこっちがワガママ聞いてやろうじゃないの。
なんて、気持ち良すぎる快楽と心地好い「好き」と温かい腕に包まれながらボンヤリと考えた。
調子に乗るから絶対口には出さないけどさ。
☆おわり☆