イージーラブじゃ愛せない
○後悔ノンストップ○

○後悔ノンストップ○



なんでしちゃったかなー。私のあほ。


今朝目が覚めてからずっと後悔が止まらない。


昼休み、私は食事も摂らず店の非常階段の踊り場でボーっと空を見上げてた。


いくら眠かったからって、いくら面倒くさかったからって、ジョージと寝てしまったのは失敗だった。

おとといは先輩、昨日は友達って。いくらなんでも節操無さ過ぎるわ。私、こんな頭のゆるい人間だったっけ。


秋の澄んだ空気に向かって、今日何回目になるか分からない自己嫌悪の溜息を吐いた。


青い空を投げやりに眺めてれば、昨夜のことが頭をよぎる。


もっと女慣れしてるかと思ってた男友達の手は、意外なくらい不器用で。必死に剥ぎ取るように服を脱がせたり、夢中で貪るような愛撫ばかりだった。

……余裕ないセックスだったな。

てか、知りたくなかったわ、こんな情報。


うんざりとした気分でもう1度、後悔の溜息を吐き捨てる。


本当に迂闊だった。てかジョージのバカ野郎、何が友達辞めるだ。こんな面倒くさい事になっちゃって、もう気軽にご飯も一緒にいけないじゃん。


一夜の過ちにしては、失った代償が大き過ぎる。
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