イージーラブじゃ愛せない
○友情トラベル○
○友情トラベル○
「柴木ちゃんの乳はやわこいねぇ」
11月某日。
私とりん、風間くんとジョージの4人は紅葉真っ盛りの山へとキャンプに来ていた。
午前中は私とりんの女子組はキャンプ場の温浴施設に、風間くんとジョージの男子組は河に魚釣りへ行っている。
そんなワケで、窓から紅く生い茂る紅葉なぞ眺めながら私はりんに乳を揉まれつつ温泉に浸かっていた。
「りん、いつまで人の乳揉んでるのよ」
「だって羨ましいんだもん。いいなあ隠れ巨乳」
貧乳がコンプレックスのりんは、実に羨ましそうに私の胸をプニプニとつっつく。
別に貧乳だっていいじゃん、カレシがそれもひっくるめて愛してくれてるんだから。と思うけどねえ。本人からしてみればそんな単純な問題じゃないんだろうな。
私はりんの送ってくる羨ましそうな視線を気にしないようにしながら
「男共はちゃんと魚釣れてるかねー」
と、窓の外のまばゆい紅葉に目を向けた。