イージーラブじゃ愛せない


「うわ、海老うめー。海鮮バーベキュー最高!」

「肉もいいけど海鮮もいいね。しみじみ美味しい」


串に差した海老をホフホフと頬張るジョージに、風間くんが焼けたばかりの帆立をりんのお皿に乗せながら楽しそうに答える。

さっそくその帆立を食べながらりんも満面の笑みを零した。


「く~!美味しい~!やっぱ炭火で焼くと一味違うねー」

「いっぱいお食べ。良質なたんぱく質は巨乳効果があるからね。目指せDカップ」

「し、柴木ちゃんっ!!」


りんのお皿に焼きたての烏賊を乗せてあげながら言うと、彼女は絶叫のような抗議の声を上げる。


「だーって、りんってばずーっと人の胸触りながら『巨乳になりた~い』って嘆いてたじゃない」

「い、言わないで!言わないでー!!」


真っ赤になって私に詰め寄るりんが可愛くて可笑しい。ケラケラと笑って視線を向ければ、風間くんまで赤くなって明後日の方向を向いてるし、ジョージに至っては

「なに、女ふたりでそんなエロい事して~。俺も混ぜてよ~」

などと素直に鼻の下を伸ばしたもんだから、風間くんにどつかれていた。

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