イージーラブじゃ愛せない
2回目のセックスは、1回目の時より落ち着いていて、けれどもやっぱり照れくさくて。
それでも瞳を逸らさないジョージは、私をじっと見つめてからふっと目元を緩ませる。その表情がどこかいつもより大人びて見えた。
「好きだよ。胡桃」
今日何回言われただろう、しつこいほど繰り返された『好き』なのに。私の耳はそれを心地好く受けとめてしまって困る。
……秋はセンチになっちゃって困るな。ペラい台詞さえ胸に響いてしまう。
顔を撫でながら、耳に首すじに落とされるキス。手の温かさと刺激への従順な快感が混じりあって
「……丈二……っ」
柄にも無く切ない声をあげてしまう。ああ、後できっと思い出して赤面するだろうな。
その声がジョージの欲をますます加速させて、愛撫が激しくなった。さっきより荒くなった呼吸が絶え間なく耳のすぐ側で聞こえてくる。
唇に落とされたのは愛撫の延長のようなキス。なめまかしくて、激しい。自分も息を乱してそれに応えながら頭の片隅で、ジョージやらしーなー……なんて、ぼんやり思った。