イージーラブじゃ愛せない



せっかくの心地好い秋。ここはひとつ秋らしい遊びを、ってことで俺と胡桃は都内まで足を伸ばしスポーツアミューズメントにやってきた。スポーツの秋ってことね。


料金を払えば後は遊び放題の施設で、俺たちは大人気なくはしゃぎながらスポーツアトラクションを堪能する。

ミニボウリングに始まって、テーブルテニス、バッティング、ロデオまでやっちゃったりして。


「ジョージ、これで勝負しよ。負けた方が今日の晩ご飯おごりね」

「おっしゃ!受けて立つ!」


そんな条件を掛けて挑んだアーチェリーの勝負は、ふたりとも一矢も的に当たんなくて大笑いだったり。


そんな感じで広い施設を順番に遊んでた俺は、バスケのスローイングフープを見つけて走り寄った。


「胡桃!これやろ!ってか、カッコいい所見せるから見てて!」


アトラクションのコーナーに入って早速バスケボールを手にした俺は、後ろで胡桃が見てる事を確認してからゴールに向かってシュートを打つ。

鮮やかに弧を描きポスッと小気味のいい音をたててネットをくぐるボール。自動判定の得点板に点数が浮かび上がった。

続けざま排出口から出てくるボールを次々とゴールへ投げ入れる。連続で投げたにも関わらず、それは見事に全てネットを通過した。
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