イージーラブじゃ愛せない


「ジョージがチャラいのは学生の頃から変わってないワケだ」


そんでも胡桃が俺の経歴に興味を持ってくれた事が嬉しかったりして。


「あ、大学の頃の写真とかあるよ。見る?」


俺は飲み終えた紙コップを置くと、スマホをグリグリと操作して昔やってたSNSから画像を開いて見せた。

随分昔なのですっかり放置しちゃってるけど、テニサーだった頃のコミュ。そこに残ってた画像のデータは当時の仲間と飲み会で撮った写真だった。


「うっわ!金髪!?」

「2年の時だったかな。ちょっとハッチャけてて。すぐに黒に戻したけど」


ハタチになった頃だっけか。就活が始まる前に1回やっておこうと思ってキャラメルブロンドにしたの。今は塞がっちゃってるけどピアスもいっぱい。イヤーロブだけじゃなくヘリックスまでしてたっけ。我ながらはしゃいでたなあ。


そんな派手な出で立ちで仲間と写ってる俺の若かりし写真を見ながら胡桃が冷ややかな目でポツリと呟く。


「チャらい通り越してヤリチンっぽい」


うーん。ちょっと迷ったけれど、やっぱウソつくのは嫌なので俺は素直に口を開いた。
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