5人の王子と独りの姫
ホームルームの時間になると、いつものように担任の先生が入ってきた。
担任の先生の橘先生は、私の叔父と仲が良く、たっちゃん といつも呼んでいる。
「今日は、転校生を紹介するぞー。」
この一言で、教室はザワザワとしだす。
「このクラスなのか!?」とか 「もしかして!?」 などという、知っているような声だった。
「じゃあ、入って来ーい。」
たっちゃんの緩い声で入って来たのは、5人の男子だった。