5人の王子と独りの姫
やっとのことで授業も終わり、またパンダの大群がやってきた。
私と希良梨は屋上で食べる事にした。
「案外、屋上もいいもんね。」
「そうだねー。天気もいいしポカポカしてるよね。」
ピクニック感覚でお弁当を食べていると
突然、バンッ と屋上の扉があいた。
「あー。疲れたねぇー。」
「全く同感。女子ウザすぎ。」
「女嫌いの勇気には地獄だな。」
「あぁ、死ぬかと思ったぜ。」
「おい。そこの上にいる奴誰だ?
とっとと出て来い。」
この声が聞こえると2人ともピクッと跳ねた。
なぜなら、その声は 林 聖夜 だったからだ。
ついさっきも話していたのだ。
「あの 林 聖夜 って人、オーラすごかったよね。」
「あー。たしかに。夏実さ、目合ってなかった?」
「いや、なんか見つめてきたの笑」
「え?マジ⁉︎」
と、話していたのだ。
渋々、私と希良梨は5人の前に姿を表す事にした。
「何?私達に何か用?」