5人の王子と独りの姫


やっとのことで授業も終わり、またパンダの大群がやってきた。



私と希良梨は屋上で食べる事にした。



「案外、屋上もいいもんね。」



「そうだねー。天気もいいしポカポカしてるよね。」





ピクニック感覚でお弁当を食べていると




突然、バンッ と屋上の扉があいた。



「あー。疲れたねぇー。」



「全く同感。女子ウザすぎ。」



「女嫌いの勇気には地獄だな。」



「あぁ、死ぬかと思ったぜ。」




「おい。そこの上にいる奴誰だ?
とっとと出て来い。」



この声が聞こえると2人ともピクッと跳ねた。


なぜなら、その声は 林 聖夜 だったからだ。




ついさっきも話していたのだ。



「あの 林 聖夜 って人、オーラすごかったよね。」



「あー。たしかに。夏実さ、目合ってなかった?」


「いや、なんか見つめてきたの笑」


「え?マジ⁉︎」




と、話していたのだ。




渋々、私と希良梨は5人の前に姿を表す事にした。



「何?私達に何か用?」



< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop