黄昏の特等席
同性同士で喫茶店に入ったのはどれくらい前だったか、思い出そうとしても思い出すことができなかった。
こうやって過ごす時間も良いことだと思い、残りの紅茶を飲んだ。
「ねえ、そろそろ・・・・・・」
「あれ? もうこんな時間?」
店にある時計を見て、先輩が声を上げた。
まだ三十分程度しか経っていないと思っていたのに、時計の針はそれをとっくに過ぎている。
「たくさんお喋りしたから」
「楽しいことに夢中になったら、時間なんて忘れてしまいますよね」
二人が同時にグレイスを見たので、何かおかしなことを言ったのか、露骨に驚いている彼女達に話しかける。
「私、変なことを言いました?」
決してそんなことはないに違いないが、二人の態度がそれを不安にさせる。
「いや・・・・・・」
「私達といて、楽しかった?」
「はい」
二人は一緒にいる時間の間、何気ない発言で不快にさせてしまったのかと思い、テーブルに視線を落とす。
「ほっとした・・・・・・」
グレイスが顔を上げると、彼女達の表情が和らいでいる。
「アクアを待っている間、二人で話していたんだよね」
「急に誘ったから、迷惑かけたんじゃないかって・・・・・・」
そんなことないという意味を込めて首を横に振ると、二人は笑顔になった。
「それを聞いて安心したわ」
「ええ、本当に」
またこうして一緒に出かけられたらいいことを話しながら、三人で喫茶店を後にした。
こうやって過ごす時間も良いことだと思い、残りの紅茶を飲んだ。
「ねえ、そろそろ・・・・・・」
「あれ? もうこんな時間?」
店にある時計を見て、先輩が声を上げた。
まだ三十分程度しか経っていないと思っていたのに、時計の針はそれをとっくに過ぎている。
「たくさんお喋りしたから」
「楽しいことに夢中になったら、時間なんて忘れてしまいますよね」
二人が同時にグレイスを見たので、何かおかしなことを言ったのか、露骨に驚いている彼女達に話しかける。
「私、変なことを言いました?」
決してそんなことはないに違いないが、二人の態度がそれを不安にさせる。
「いや・・・・・・」
「私達といて、楽しかった?」
「はい」
二人は一緒にいる時間の間、何気ない発言で不快にさせてしまったのかと思い、テーブルに視線を落とす。
「ほっとした・・・・・・」
グレイスが顔を上げると、彼女達の表情が和らいでいる。
「アクアを待っている間、二人で話していたんだよね」
「急に誘ったから、迷惑かけたんじゃないかって・・・・・・」
そんなことないという意味を込めて首を横に振ると、二人は笑顔になった。
「それを聞いて安心したわ」
「ええ、本当に」
またこうして一緒に出かけられたらいいことを話しながら、三人で喫茶店を後にした。