黄昏の特等席
最後まで言葉が続かなかったのは目の前にいる男に唇を塞がれたから。
ゆっくりと離れたと思ったら、すぐに音を立ててもう一度キスを落として、吐息を感じた。
「何するの!」
「私を嫌っていても、触れる度に君の頬が熱くなるな」
嫌いな相手に触れられると、体温が上がるのか質問をされ、声が出なかった。
「私が今、何を考えているか、わかるか?」
「そろそろ紅茶を飲みたい?」
エッセンスを持ってきたのだから、それを使う気でいるだろう。
言い終えると、それはすでに使ったらしく、よく見ると少量減っていることがわかった。
「ティータイムは答えが当たった後にしよう」
「不正解なのね・・・・・・」
答えが何なのか知ろうとすると、グレイスのことを考えたと彼に告げられた。
「新たな一面を発見することができたから、欲が強くなったんだ」
「具体的にどんな?」
エメラルドはグレイスの頬に自分の頬をくっつけて、それからそこに口づけをした。
「君のことを今すぐに欲しいんだ・・・・・・」
耳元で囁かれて、グレイスが驚きながらエメラルドを見ると、彼は真剣な表情になっている。
からかわれているのではない。彼の本気を感じ取り、息を呑むのが精一杯。
「だけど・・・・・・残念なことに、まだその願いが叶わない」
「どうして?」
不思議に思って疑問をぶつけると、彼の口元が上がった。
「やるべきことがあるからな」
「・・・・・・何をするの?」
質問を投げると、彼は曖昧に微笑んだだけだった。
「それは言えないな。やるべきことを終えたら、そのときは言うから・・・・・・」
「エメラルド・・・・・・」
何度も彼の名前を呼ぶと、ぐっと引き寄せられ、しばらくの間、互いの背中に手を回して、抱きしめた。
「大丈夫だ。安心しなさい」
「はい」
グレイスがしっかりとエメラルドの顔を見て頷くと、彼は嬉しそうに笑い、唇を重ねた。
ゆっくりと離れたと思ったら、すぐに音を立ててもう一度キスを落として、吐息を感じた。
「何するの!」
「私を嫌っていても、触れる度に君の頬が熱くなるな」
嫌いな相手に触れられると、体温が上がるのか質問をされ、声が出なかった。
「私が今、何を考えているか、わかるか?」
「そろそろ紅茶を飲みたい?」
エッセンスを持ってきたのだから、それを使う気でいるだろう。
言い終えると、それはすでに使ったらしく、よく見ると少量減っていることがわかった。
「ティータイムは答えが当たった後にしよう」
「不正解なのね・・・・・・」
答えが何なのか知ろうとすると、グレイスのことを考えたと彼に告げられた。
「新たな一面を発見することができたから、欲が強くなったんだ」
「具体的にどんな?」
エメラルドはグレイスの頬に自分の頬をくっつけて、それからそこに口づけをした。
「君のことを今すぐに欲しいんだ・・・・・・」
耳元で囁かれて、グレイスが驚きながらエメラルドを見ると、彼は真剣な表情になっている。
からかわれているのではない。彼の本気を感じ取り、息を呑むのが精一杯。
「だけど・・・・・・残念なことに、まだその願いが叶わない」
「どうして?」
不思議に思って疑問をぶつけると、彼の口元が上がった。
「やるべきことがあるからな」
「・・・・・・何をするの?」
質問を投げると、彼は曖昧に微笑んだだけだった。
「それは言えないな。やるべきことを終えたら、そのときは言うから・・・・・・」
「エメラルド・・・・・・」
何度も彼の名前を呼ぶと、ぐっと引き寄せられ、しばらくの間、互いの背中に手を回して、抱きしめた。
「大丈夫だ。安心しなさい」
「はい」
グレイスがしっかりとエメラルドの顔を見て頷くと、彼は嬉しそうに笑い、唇を重ねた。