黄昏の特等席
その頃、欲しかったものをやっと見つけることができたヴァネッサは嬉しくて仕方がなかった。
高らかに叫び声をあげて喜んでいるヴァネッサはブライスが持っているアクアマリンのペンダントを受け取ろうとする。
「何するのよ!?」
ヴァネッサは先程まで自由だった両手を拘束されていた。
「これはどういうこと!?」
「見てわからないか? 捕まえたんだ」
「ふざけないで!!」
さっきまでの空気が一変して、何がどうなっているのかわからずにいる。
「今まで悪いことをたくさんしてきたことを知っている。罪を償わないとな・・・・・・」
「ちょっと! 嫌よ!! やめなさいよ!!」
喚き散らすヴァネッサをブライスがメイドに追い出すように言って、ヴァネッサを追い出した後、すぐにグレイス達がいる部屋に向かった。
「あなたは・・・・・・」
痛めつけられると思い込んでいたグレイスは無傷のままだった。
目を開けて顔を上げると、そこには見知らぬ使用人がグレイスを庇うように立っていて、クルエルは手から血を流しながら、痛みに耐えている。
彼がいつ目の前に来たのかさえ、わからない。
「いきなり何をするんだ!?」
「それはこちらの台詞ですよ。好きな相手にするようなことではありません」
高らかに叫び声をあげて喜んでいるヴァネッサはブライスが持っているアクアマリンのペンダントを受け取ろうとする。
「何するのよ!?」
ヴァネッサは先程まで自由だった両手を拘束されていた。
「これはどういうこと!?」
「見てわからないか? 捕まえたんだ」
「ふざけないで!!」
さっきまでの空気が一変して、何がどうなっているのかわからずにいる。
「今まで悪いことをたくさんしてきたことを知っている。罪を償わないとな・・・・・・」
「ちょっと! 嫌よ!! やめなさいよ!!」
喚き散らすヴァネッサをブライスがメイドに追い出すように言って、ヴァネッサを追い出した後、すぐにグレイス達がいる部屋に向かった。
「あなたは・・・・・・」
痛めつけられると思い込んでいたグレイスは無傷のままだった。
目を開けて顔を上げると、そこには見知らぬ使用人がグレイスを庇うように立っていて、クルエルは手から血を流しながら、痛みに耐えている。
彼がいつ目の前に来たのかさえ、わからない。
「いきなり何をするんだ!?」
「それはこちらの台詞ですよ。好きな相手にするようなことではありません」