黄昏の特等席
エメラルドの話では、ヴァネッサは主にたくさんのものを買ってもらっているらしい。ドレスや化粧品、宝石など、どれも高価なものばかり。それを聞いたグレイスは頭が痛くなった。
「信じられない・・・・・・」
「だが、事実だ」
ヴァネッサに呆れ返っていると、エメラルドはそんなグレイスを笑っている。
「何がおかしいの?」
「不満そうだからな」
「そりゃあね・・・・・・」
笑いながら頬を指で突くエメラルドを横目で見ながら、グレイスは本人の好きにさせた。
女王様気分で主にあらゆるものを貢がせているヴァネッサの印象が一気に悪くなった。
「男性はそういう女性が好きなの?」
「ま、人それぞれだな」
ただ、何も欲しがったりしない女は可愛げないと思う男が多い。
「あなたはどうなの?」
「そうだな、私は・・・・・・」
グレイスが強請ってくれるのなら、それが高価なものであろうと、数が多かろうと、買ってあげたくなる。
「服は?」
「今はあるものだけでいい」
もっとあたたかくなったら、ときどき行く店で服を買う予定でいる。
それを聞いたエメラルドはグレイスと一緒に行こうとしている。
「女物の服ばかり売っている店だよ? それに絶対に買うとは限らない・・・・・・」
「私は自分の服を買わないよ」
「信じられない・・・・・・」
「だが、事実だ」
ヴァネッサに呆れ返っていると、エメラルドはそんなグレイスを笑っている。
「何がおかしいの?」
「不満そうだからな」
「そりゃあね・・・・・・」
笑いながら頬を指で突くエメラルドを横目で見ながら、グレイスは本人の好きにさせた。
女王様気分で主にあらゆるものを貢がせているヴァネッサの印象が一気に悪くなった。
「男性はそういう女性が好きなの?」
「ま、人それぞれだな」
ただ、何も欲しがったりしない女は可愛げないと思う男が多い。
「あなたはどうなの?」
「そうだな、私は・・・・・・」
グレイスが強請ってくれるのなら、それが高価なものであろうと、数が多かろうと、買ってあげたくなる。
「服は?」
「今はあるものだけでいい」
もっとあたたかくなったら、ときどき行く店で服を買う予定でいる。
それを聞いたエメラルドはグレイスと一緒に行こうとしている。
「女物の服ばかり売っている店だよ? それに絶対に買うとは限らない・・・・・・」
「私は自分の服を買わないよ」