天然愛され彼女と…俺の生活。
「「つ、ついたー」」
てっぺんに辿り着くまでに…約3時間半。
まさに絶景と言える景色が360度パノラマ。
透明と俺は思った以上に疲れ果てていた。
すぐに近くにあったベンチに座る。
「シグちゃん、綺麗だね」
幸せそうに笑う。
「そーだな。透明みたいだ」
俺は何気無く言う。
「……」
あれ?
俺は隣に座る透明を見ると、コッチをジーッと見ていた。
「…どうかした?」
「いや、シグちゃんの頭を疑っただけだよ」
痛々しげに俺を見つめる透明。
「このやろう」
俺は苦笑いで透明の頭をグシャグシャに!笑
透明は案の定、口を尖らせている。
「…シグちゃん、女の子には優しくだよ?」
そう言って俺から距離を取る。
「そうだったな。じゃあ、今から優しくする」
「え、今から?」
不思議そうに首を傾げてる透明。
そうな俺は透明の唇に優しく…やさーしく笑
キスをした。
透明の顔は苺が熟したような感じ。
甘ったるいだけの味じゃない。
甘酸っぱいような…そんな感覚。