天然愛され彼女と…俺の生活。

彼女の過去には、やはり男がいる。


今日は見事なことに、雲ひとつない晴天。

そして…海日和。

俺と透明は、今度こそ海に来ていた。

透明から誘ってきたのだ。

決して俺が強いれた訳ではなく。

「シグちゃん、海綺麗だね!」

ポニーテール姿の透明。

いつもおろして何もしていない。

「お前、ちゃんと羽織れよな」

俺は呆れ顔。

透明は自分の格好をみても、いまいちピンとこない様子。

俺は自分の羽織っていたパーカーを、透明の肩にかける。

「バーカ。羽織っとけ」

俺は意地悪く言うと、透明は意外そうな顔。

「…何?」

俺は思わず固まる。

なんか可笑しいことしたか?

「…あ、ありがとね!」

急に赤く染めた頬。

そして、可愛く微笑む。

その姿はどこか大人で…子供。

見た目は大人で…中身がお子ちゃま。

そんな感じか?

いや、俺が認めたくないだけか。

透明は成長している。

どんどんと綺麗になって行く透明に、俺は焦っているんだ。

でも、浮き輪をつけてはしゃいでる姿は子供だけど。

「あ、シグちゃん!沖には行っちゃだめからね?」

不安そうな透明。

「分かった」

起きに何かあんのかもな。

< 17 / 60 >

この作品をシェア

pagetop