天然愛され彼女と…俺の生活。
彼女の過去には、やはり男がいる。
今日は見事なことに、雲ひとつない晴天。
そして…海日和。
俺と透明は、今度こそ海に来ていた。
透明から誘ってきたのだ。
決して俺が強いれた訳ではなく。
「シグちゃん、海綺麗だね!」
ポニーテール姿の透明。
いつもおろして何もしていない。
「お前、ちゃんと羽織れよな」
俺は呆れ顔。
透明は自分の格好をみても、いまいちピンとこない様子。
俺は自分の羽織っていたパーカーを、透明の肩にかける。
「バーカ。羽織っとけ」
俺は意地悪く言うと、透明は意外そうな顔。
「…何?」
俺は思わず固まる。
なんか可笑しいことしたか?
「…あ、ありがとね!」
急に赤く染めた頬。
そして、可愛く微笑む。
その姿はどこか大人で…子供。
見た目は大人で…中身がお子ちゃま。
そんな感じか?
いや、俺が認めたくないだけか。
透明は成長している。
どんどんと綺麗になって行く透明に、俺は焦っているんだ。
でも、浮き輪をつけてはしゃいでる姿は子供だけど。
「あ、シグちゃん!沖には行っちゃだめからね?」
不安そうな透明。
「分かった」
起きに何かあんのかもな。